メモ

p.100〜101

●砂糖生産を支えたものは

砂糖の原産:ニューギニア島

大航海時代には、カリブ海西インド諸島やブラジルなど、南アメリカに大農園(プランテーション)が開かれ、大量生産のシステムが確立された。

砂糖は、さとうきびを圧搾して汁をしぼり、煮詰めて精製する→多大な労働力
労働力として黒人に注目→次第に黒人王国の支配者たちの”奴隷狩り”が進んだ。

黒人の対価として、ポルトガル・イギリス商人が武器を運んだ。
その数は400年で1200〜1500万人に。

●砂糖入り紅茶の普及

17世紀末まで→アラビア半島モカから伝えられたコーヒーが飲まれていた。
18世紀以降→東インド会社が輸入した紅茶が普及。

砂糖を入れるのみかたは、当時は贅沢で、一握りの貴族にのみしか許されなかった。
綿製品の輸出で国力が上がると、紅茶・砂糖共に普及し、労働者の食事代わりに。
そして定着し、イギリスの食生活に欠かせないものに。

p.102~103

産業革命という大変革の開始

●イギリスの諸変革と産業革命

産業革命のもと→イギリス
理由:2度の市民革命による自由な経済活動、植民地獲得戦争の勝利による大きな市場の確保。

海外産品の流入→生活革命
インドの綿織物はイギリス庶民の必需品に。

18世紀半ばからの”農業革命”→地主が小農の土地を吸収=囲い込み
土地を失った農民→工場の労働力に。

産業革命の開始

綿織物の需要>手作業での生産

大量生産の必要性→ケイが飛び梭が発明された。
しかし効率が良すぎて綿糸が不足→紡績機の発明。
続いて、水力紡績機、蒸気機関での力織機が発明された。

製鉄技術も向上、機械も木製から金属製へ→軽工業から重工業へ。

●動力革命と交通革命

蒸気機関をワットが改良。

自然力にかわる機械力を人類に与え、様々な機械の動力に=動力革命
汽船・蒸気機関車への応用=交通革命

●資本主義社会と機械文明の出発

生産手段や資金を”資本”として所有する”資本家”。
労働者を雇い、製品を作らせ販売し、利潤を手に入れた。

労働者は支払われた賃金で生活。

このような格差を生む社会体制=資本主義社会

産業革命=農業中心社会→工業中心社会
生産における史上最大の革命、そして機械文明の足がかりに。
また、イギリスを始めとした西欧諸国の国際分業体制の基盤に。

p.104

⑦資本主義社会と社会主義社会の発生

●各国に広がる産業革命

イギリスのインパクト(産業革命)=西ヨーロッパのインパク
それらの国々にも資本主義社会へ。

イギリスでは産業資本家が議会に代表を送った。
産業革命を経た各国で資本家が自由主義を旗印に革命運動・資本主義社会への転換を主導する勢力として台頭。

●労働運動の発生

児童・婦人労働や長時間労働などの問題。
労働組合による生活と権利を守る運動。
イギリスの労働者が男子普通選挙権を求めて起こしたティーチャスト運動などの運動。

結果、イギリスでは一連の工場法が制定され、生きる権利が守られた。